アヴァロン
出演 マウゴジャータ・フォレムニャック　他
監督 押井　守
　押井守監督と言えば、まず思い出すのが「パトレイバー The Movie」ですね。その次はやっぱり「Ghost in the Shell」でしょう。
　とにかく私の中では、アニメの監督の中の超ベテランに位置付けられています。

　でもちょっと気になるのは、確かビデオで借りて見た「ケルベロス　地獄の番犬」とやらです。これはちょっと・・・レンタルビデオとは言え、途中で見る気を無くしたのを覚えています。
　多分、上記の映画をアニメで作ると「人狼」みたいな秀作になるのでは・・・と今になると思っています。

　という訳で、私の中では押井守と聞いたときには
「アニメ」・・・手放しでオススメ
「実写」・・・うーん、観てみないと・・・。
　という感じですね。今回のアヴァロンは、実写だけど単なる実写では無く、多くのアニメ的な手法というか画像処理を取り込んでいるということなので、私の中では期待大でした。

　・・・まあ「パトレイバー」や「Ghost in the Shell」なら、黙ってオススメなんですが、これは人を選ぶ作品ですね・・・。押井守が好きなら観るべきという感じですね。こういう映画を観るたびに、実写とアニメの違いを心底実感させられます。どちらが上という、実もフタも無い議論では無くて、おそらく全くの別物なんだと思います。

　なお、詳しいことは書きませんが、ヴァーチャル・リアリティに関する作品は、最近では「マトリックス」、ちょいマイナーではリンチ監督の「イグジステンス」、その他いろいろ数え切れない程、作られているのでストーリー的にも意表を突いた・・・とは言い切れなかったのもちょっとね・・・。ヴァーチャル・リアリティをテーマにするのは、ちょっと大変ですね、きっと。だってこの手のテーマの作品って、Ａ級からB級まで多すぎるんだもん・・・。

　でもこの映画は、決してハズシている訳ではないですよ、念の為。映像的な実験は充分成果をあげていると思うし、本物の戦車やハインドが出てくる戦闘シーンは重量感のあるリアルさがありました。うーん・・・なんて言ったら良いのでしょう・・・。言い様が無くて・・・なんとも・・・。

　個人的希望では「パトレイバー The Movie (1作目)」のノリで、「Ghost in the Shell」のリアルさがあって、「人狼」のシブサがある「パトレイバー３」を作って欲しいなあ･・・・。そういうの出来たら何回も映画館に行くと思います・・・。駄目かなぁ・・・。

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